血圧は心臓からの距離が遠くなるにつれて、下降していき表皮を栄養している毛細循環に入るとき(毛細血管動脈圧)は約35(32〜35)mmHg、出るとき(毛細血管静脈圧)は16mmHgになります。当然、毛細血管動脈圧より高い圧力が、皮膚に加わっていれば毛細循環は途絶し、虚血性壊死をおこすことになります。ただしこれ以下の圧力であっても毛細血管静脈圧を超える圧力であれば、静脈灌流障害により毛細循環は障害される場合もあります。
腹部大動脈の血流は左右の総腸骨動脈から内・外腸骨動脈に分かれていきます。殿部の筋群には、内腸骨動脈が血流を送っています。
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